1960-03-08 第34回国会 参議院 建設委員会 第10号
局地の解決のみに全力を傾注して、下筌ダム水没者の九割を占める中津江村の水没者を無視したり、建設省のやり方に不満を持った水没者は去る二月二十八日水没者大会を開催して、建設省の出先機関を信頼せず、過去における協議または了承せる一切の事項を白紙に還元する等三項目の決議を行ない、去る三月抗議団が九州地建へ抗議を行なったようであります。
局地の解決のみに全力を傾注して、下筌ダム水没者の九割を占める中津江村の水没者を無視したり、建設省のやり方に不満を持った水没者は去る二月二十八日水没者大会を開催して、建設省の出先機関を信頼せず、過去における協議または了承せる一切の事項を白紙に還元する等三項目の決議を行ない、去る三月抗議団が九州地建へ抗議を行なったようであります。
この竣工せるダム水没者、移転者の実情を見るに、金銭にて解決するのみでは物価の変動による更生施設が成り立つておらないようであります。 その次の願いは、国有林野の払下げでありまして、その次は漁業権の獲得であります。 そこで初めの謝金すなわち慰藉料でありますが、われわれとしては祖先伝来の墳墓の土地を、国家的要請により、大乗的見地より忍びがたきを忍び、涙をのんでこれに応ずるものであります。